自分のパソコンが犯罪に利用されるボット ウイルスとは

HAPPY オトン

2009年02月20日 10:18



ウイルスを犯罪に利用し利益を得ることを目的としている、インターネット犯罪








ボット ウイルスとは、コンピュータを悪用することを目的に作られた悪性プログラムで、コンピュータに感染すると、インターネットを通じて悪意を持った攻撃者(以下「攻撃者」という)が、あなたのコンピュータを外部から遠隔操作します。
感染すると、この攻撃者があなたのコンピュータを操り「迷惑メールの大量配信」、「特定サイトの攻撃」等の迷惑行為をはじめ、あなたのコンピュータ内の情報を盗み出す「スパイ活動」など深刻な被害をもたらします。
この操られる動作が、ロボット(Robot)に似ているところから、ボット(BOT)ウイルスと呼ばれています。



ボット ウイルスに感染したコンピュータは、攻撃者が用意した指令サーバなどに自動的に接続され、数十~数百万台のボット ウイルス感染コンピュータを従えた「ボットネットワーク」と言われる巨大ネットワークを形成します。
感染したコンピュータは、攻撃者からの命令を待ち受け、攻撃者が下す命令によって、攻撃者の意のままに数十~数百万台の感染コンピュータが操られた結果、フィッシング目的などのスパムメールの大量送信や、特定サイトへのDDoS攻撃などに利用され、とても大きな脅威となります。
このため、感染コンピュータを使用しているユーザーは、知らぬ間に犯罪の踏み台にされ、「被害者」であると同時に「加害者」にもなってしまうのです。


ボットには下に示すような様々なパターンで感染します。現在サイバークリーンセンタで設置しているおとりマシン(Honeypot)で捕獲しているボットは経路1のタイプになります。2005年6月にTelecom-ISAC JapanとJPCERT/CCが行った調査では、国内ブロードバンドユーザ約2000万人※のうち約40-50万人(感染率約2-2.5%)が経路1で感染していると推計しました。
サイバークリーンセンターが2008年6月に国内ボット感染者数を調査したところ、ブロードバンドユーザ約3000万人※のうち約30万人(感染率約1%)と推計しました。

※総務省統計データ「ブロードバンドサービス等の契約数の推移」から推計


1:Windows等の基本ソフトや、その他のプログラムのセキュリティホール(ぜい弱性)や設定の不備を悪用し感染するタイプ。インターネット等のネットワークに接続するだけで感染する。


2:メールの添付ファイルをクリックし感染するタイプ。


3:ブラウザで閲覧したホームページに埋め込まれたウイルスをダウンロードして感染するタイプ。ホームページを見ただけで感染することもある。


4:迷惑メールのURL等をクリックしアクセスしたホームページからウイルスをダウンロードして感染するタイプ。


5:USBメモリ、デジタルカメラ、ミュージックプレーヤーなどの外部記憶媒体を介在して感染するタイプ。





今までのウイルス作成者は愉快犯が多かったのに対し

ボット ウイルス作成者の場合は、ボットネット(ボットによるネットワーク)を

時間単位で迷惑メールの配信会社に貸し出したり、盗み出した個人情報を

販売したりと犯罪を目的としているところが怖いな・・・






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