チリ鉱山落盤事故、中で起きたことは決して口外しない
「中で起きたことは決して口外しないと全員で誓った」「(起きた事は)鉱山に置いてきた」 - チリ
「死を覚悟した。生まれてくる子供にもう会えないと思った」。チリ鉱山落盤事故で、生還した33人の作業員の1人リチャルド・ビジャロエルさん(26)が、事故発生から17日後に発見されるまでの過酷な生活の一部を明らかにした。15日付の地元紙メルクリオなどが伝えた。
同紙によると、地下には備蓄用の水が10リットルしかなく、全員で坑道内の水を飲むことを選択。
「機械油の混じったひどい味だったが、飲むしかなかった」という。多くの作業員が腹を壊し、ビジャロエルさんの体重も見る見るうちに激減。「まるで私の体が私自身を食べているようだった」と振り返った。生存を知らせようと作業員たちはタイヤを燃やして煙を起こしたが気付いてもらえなかった。さらには地上に振動が伝わるよう爆薬を爆発させたり、重機を坑道の壁にぶつけたりもした。
ビジャロエルさんはまた、英紙ガーディアンに「救出されると分かった時、中で起きたことは決して口外しないと全員で誓った」と説明。それまで33人の間でいさかいがあったことを示唆した。20番目に救出されたダリオ・セゴビアさん(48)も「鉱山で起きたことは鉱山に置いてきた」とトラブルがあったことをにおわせた。
普通の精神状態じゃなかったでしょうからね。
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